2008年7月28日月曜日

最初の騒音測定、最大38デシベル

「事業主に何とかするように言ってくれ」と
管理会社へクレームの電話を入れたら、
一週間後に騒音測定が行われる事になった。

しかし、当日私は、急用で立ち会うことができなかった。


測定には、
・管理会社2名(T氏と管理人さん)
・建設会社1名(K氏)
・駐車機メーカー1名(N氏)
が来たが、事業主から人は来なかったらしい。

後から妻に、T氏が「壁を伝って響いていますね」と言った事。
音を聞いたK氏が『これはしまった』という顔をしていた事などを聞いた。


測定から10日後、管理会社からファックスが来た。
 ・測定点は居室床上30cm
 ・横行騒音は、32デシベル
 ・昇降騒音は、38デシベル
 ・暗騒音は、26~28デシベル
 ・所見「数値上、日常生活に支障のあるという結果は読み取れない 云々」

しかし、この結果には納得がいかない。

「ウーーーン」(昇降騒音)と、「トトトトトト」(横行騒音)では、
「ウーーーン」より「トトトトトト」の方が聞いていてうるさいのである。

それなのに”デシベル”とかいう騒音値は
横行騒音が昇降騒音より小さいという逆の結果らしい。


とにかく、管理会社からのファックスは、
駐車機メーカーの報告1枚と管理会社の所見でしかないのである。

私は、事業主が正式な回答を出すよう、再三求めた。


測定から1ヶ月もたとうとする頃、事業主から回答が来た。

 ・騒音最大38デシベルは騒音として大きいものではない
 ・機械式駐車機そのものの騒音を小さくすることは不可能
 ・横行速度を遅くすれば若干騒音を軽減できる
 ・横行速度の変更の為には、マンション管理組合での賛成の決議が必要
 ・賛成の決議がでれば変更工事を行う

目覚まし代わりの騒音が「日常生活に支障が無い」とか、
大きく聞こえる音の騒音値が小さく聞こえる音より小さいとかの、
納得できない点を管理会社へ何度も連絡する、

だが、管理会社からは「事業主から特に返答はありません」という連絡ばかり。

マンション管理組合に相談すると言っても、
新築なので当時は理事会さえまだ1回も開かれていない。


騒音測定から2ヶ月も経った頃やっと開かれた理事会で、
駐車機械の速度を遅くする事が話し合われたが、
”住民の多くに迷惑をかける事”が承認される筈も無かった。


それにしても、
事業主からの回答は”駐車機械”については触れているが
”マンション自体”については一切触れていないし、
軽減策についても”管理組合の賛成が必要”という様に、

『問題があるならメーカーへどうぞ』とか、
『管理組合さえ賛成してくれたらなぁ』的な、
まるで『自分(事業主)は第三者』とでも言いたいような

クレーム慣れした模範回答だったのだと、今更ながら思う。


しかし、、このまま泣き寝入りする訳には行かなかったし、
測定値が私の感じ方と違う結果である以上、納得する事もできないのだ。

騒音測定は騒音計の目盛りを目で見て読み取っていたらしいのだが、
騒音測定ってそんないい加減なものなのか?
測定に立ち会えなかった私は、騒音計の目盛りを当然見ていないし、
妻も見せられなかったという。


ごまかされているのか.....


2008年7月23日水曜日

「ウーーーン」、「トトトトトト」

入居後しばらくは、
荷物運び 品物受け取り 整理 ネット開通 やらでクタクタの毎日だった。

部屋の整理も落ち着いてきた頃、
どこからともなく「ウーーーン」、「トトトトトト」って音がしてくるのに気づいたが、
『引っ越してきたばかりで 誰か、うるさくしてるのだろう』程度に考えていた。


しかし、入居者の引越しもそろそろ落ち着いてきた頃、
その音は決まって毎朝するようになった。

天井から聞こえるなら上の住人をうたがうのだが、天井というより壁からかなり響いてくる。
それも、外壁に面した壁からの音が大きく感じるので、
どこの誰が音を出しているのか、ぜんぜん検討がつかない。


そして、ある日、その音で目を覚ました時、
ベランダに出ると下の駐車場から車が出て行った、

なんと音の原因は駐車場だったのだ。


駐車場では、タイヤのきしむ音やエンジン音は大きく聞こえるが、
部屋に入ってしまえば、そんな音は全く聞こえない。

まさか、壁から響くように聞こえる音が駐車場からのものとは想像もしていなかった。


私は駐車場に降り、駐車機を操作した。

そして部屋に戻り妻に尋ねると、確かに「ウーーーン」、「トトトトトト」とあの音がすると言う。


騒音のもとが分かった

「ウーーーン」は車を載せるパレットが上下する時の音、
「トトトトトト」はパレットが横に移動する時の音だったのだ。

駐車機の音が響く部屋を買ってしまった.....


2008年7月22日火曜日

私事で誠に恐縮ではございますが、… 退職いたしました

入居直前、販売担当のおねいさんYから手紙が来た....

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マンション○○○ ○○○号東原様

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
ご新居へのお引越しでお忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
この度はマンション○○○無事お引越しの運びとなり、心からお喜び申し上げます。
皆様にご入居頂ける日を私自身長い間楽しみに致しておりました。

さて、私事で誠に恐縮ではございますが、○月末日をもちまして株式会社○○○を退職致しました。
最後の仕事で皆様のお会いすることができましたご縁に感謝致しております。
本来であれば、お顔拝見してご報告すべきところではございますが、失礼ながら書中もちましてご挨拶申し上げます。

末永くマンション○○○にて快適にお住まい頂けますよう願っております。
最後に東原様、ご家族皆々様の益々のご発展とご健勝を、心よりお祈り申し上げます。
それでは、失礼致します。                                 敬具
                                  株式会社○○○ Y
長い間 お世話になりました。
至らないことが多く 何かと ご迷惑を''''おかけしました。
どうぞ これからも ご家族皆様 お元気で お過ごし下さい。
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『ああ、辞めちゃったのか。最後のほうは大変そうだったしな~』
当時の私の感想はそんなもんだった。

他の入居者や不動産屋さんから次の様な話を聞くまでは、


「ああ、あのY。
彼女が「バイクは置けますよ」っていうから信用してたら、
バイク置き場なんか全然足らないし、置けなくて困ってる」

「引渡し後の異動や退職は、この業界の常套手段ですよ」


まさか、退職もしていないのに「退職致しました」なんて手紙はよこさないだろうと信じたい。

裁判していた時は、よくこんな事を考えた
『証人喚問にYを招請したら、被告企業はYを連れてくるのだろうか?
そしてYは「原告から駐車場からの騒音について尋ねられた事はありません」と言うのだろうか?』


音環境の性能評価は受けません

契約から1年2ヶ月、その日は入居説明会。やっと我が家の鍵が手に入る日だ。

大きなソファー、ダイニングテーブル、子供たちのベッド、ファン付き照明など、
お気に入りの住まいにするための手配は全て済ませてある。

後は、部屋の鍵を手に入れ、引越しし、それらを運び入れるだけ。
マイホームは目の前である。


入居説明会では、色々な説明があった、
ちょっとした図面表記の訂正報告や支払いの件や警備会社のこと等。

それに混じって、というか、ドサクサ紛れって感じでこんな話があった。
「住宅性能評価の9項目のうち、選択項目である8番目の”音環境”は評価を受けていません
性能評価として数値化しましても音の感じ方は人それぞれ違います。
音に対しましては公庫基準を上回る床スラブ厚や、防音性能の良いフローリングを採用しています。」


内心『なに?』って思ったが、声を上げる人は誰も無く、私も何も言わなかった。
その時は、そんな事よりも早く鍵を手に入れ、表札をつけて・・って気持ちが強かったのだ。


後日、私は、市役所の建築課にてマンション建築確認申請の書類を見るのだが、
建築申請の段階で既に「音環境は評価を受けません」としていた事を知ることになる。

つまり、
入居説明会で、さも「音環境の評価は受けないことになりました」みたいな説明があったが、
初めから評価を「受けない」事は決まっていたのだ。



ガンバルおねいさん

契約はしたもののマンションは完成していない。
モデルルームや図面だけで契約する、いわゆる青田買いだ。

契約から入居までは1年2ヶ月かかるのだ....


さて、契約から1年たとうとする頃、モデルルームは無くなってしまったが、
建築現場横にこじんまりと「ゲストルーム」が出来た。
パンフレットや壁紙、床材のサンプル等が置いてあるだけだ。


そして、その狭い部屋には、担当者がひとり.....

その人なんと、私の担当おねいさんYだ。


聞くと、どうやらまだ完売していないらしい。

「すぐにも売り切れ」「年内完売!」とか言っていたのに、『かわいそう....』同情することしきり。

しかし、最後まで一人でガンバルということは、
やはりは只者ではないのだ、えらい人なのだ、
この人に担当になってもらって良かった!   と、喜ぶ夫婦。


それからも何回か「ゲストルーム」に行った。


建物もほぼ完成し、
駐車場に機械らしきものが設置された頃「駐車場からの音、本当に大丈夫?」

私はしつこくて申し訳ないなと思いながらもに尋ねた。


「確認しておきます」とのこと、、、、後日「心配ありません。」と答えてくれた。  


ああ、なんと愚かな私、口約束に効力は無いのだ.....



事の始まり

 事の始まりは、6年前の春、家の購入を決めたことだった....
 予算3千万。戸建が欲しい。が、しかし、この予算ではなかなか無い。

 マンションを買う気は無かったのだけど、チラシはマンションばっかり。
 見るだけでもということで、休日には、中古戸建に加え、マンションモデルルームも廻るようになった。

 廻ってみると、新築マンションモデルルームは魅力的。
 高いところ(=高層階)が苦手な家内も
 「低層階ならマンションでもいいか?セキュリティもしっかりしてそうだし」と、
 だんだんマンションに傾いてきた。

 そして数日後、私たちは、チラシで見つけたマンションのモデルルームで、販売員のおねいさんYに会った。

 はとても誠実そう。
 「私もマンションに住んでいますがとても快適です」「専用ポーチもありますので戸建感覚ですよ」「玄関はオートロックなので防犯面も安心です」「3階の外住戸なら、隣は1戸だけですし、下は駐車場なのでうるさくされても心配ないですよ」と色々説明してくれた。

 我が家(4人家族)にとっては、当時住んでいた2DKの借家に比べると、3LDKの新築マンションはとても魅力的。

 しかし、マンションは音のトラブルが多いと聞いてもいた。その点、尋ねると、
 「下の駐車場とは吹き抜けになっていますし、上下は床スラブが厚さ275ミリもあるので音は心配ないです」とのこと。

 私たちは、この、とても誠実そうな販売員のおねいさんYの言葉と、「【住宅性能表示制度】による住宅性能評価書を取得しています。''<住宅性能表示基準の9項目>1.構造の安定~8.音環境、9.高齢者への配慮''」というチラシを信用し、それから半月後には契約を決めてしまった。

 今、思えば、販売員は売るためにはなんでもするし、どうとでも言うのだ...