2009年3月29日日曜日

テレビに出る

テレビに出るのは以外と簡単だった。

放送局へメールを送ると、さっそく記者が取材にあらわれ、
数日後にはカメラクルー(ビデオカメラと照明)も伴い撮影に来た。
更に、小型のビデオカメラを置いておくので夜中に音がするところを撮影してほしいという。


実際、この依頼はかなりきつかった。

騒音に起こされて目が覚めるのだが、
目が覚めたからといって、即座にビデオ録画スタート!っていう具合にうまくいかず、
1週間くらいかかった。当然、気になって普段以上の寝不足になってしまった。


そして放送

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今回の特集は、マンションの騒音問題です。
どこからともなく部屋に聞こえてくる音は、24時間いつ襲ってくるかわかりません。
夜も眠れない住民は、買う前に何度も騒音の有無を確認していただけに、怒りはおさまりません。


先日、番組宛てに一通の取材依頼が寄せられました。


~手紙の内容~
「騒音マンションで困っています。こんなマンションを買ってしまったことへの後悔で、悔しくて寝つけません」


どうやら深刻な悩みのようです。


さっそく、話を聞いてみることにしました。
悩みを訴えるのは、西原さん(仮名)。
2年前、80平方メートルの部屋を、およそ4,000万円で購入しました。


<西原さん>
「ここらへんから聞こえてきます。壁のほうがひどいですね」

その音は、壁や床から響いてくるといいます。


<西原さん>
「トントントントンと、終わった時にカッタン、というのはたまらない」


一体、音源はなんなのでしょうか?


<西原さん>
「車が出て行くタイミングだと分かった」





そう、音源はマンションの1~2階にある立体駐車場の機械音だったのです。


左右に3台、上下に5段、合わせて13台分という大きな立体駐車場です。

西原さんの部屋は、マンションの西端の3階にあります。


立体駐車場との位置関係はというと…。


立体駐車場の天井が、西原さんの部屋の床になっているのです。


部屋で、音を聞いてみることにしました。


(ウーン、トントントントン)


<西原さん>
「これは3階の車が下りていますね。わかっちゃうんですね」


話が出来ないほどうるさいというわけではありませんが、2年間ずっと、この音に悩まされてきました。


そして、一番厄介なのは…。


<西原さん>
「朝6時です。きょうも起こされました。車が出て行きます」(私の撮影)


駐車場はもちろん、24時間出し入れ自由。


その便利さは、西原さんにとっては逆に、迷惑な話なんです。


<西原さん>
「誰にぶつけていいのか。朝が始まるんです」


西原さんがゆるせないのは、購入前に何度も立体駐車場の音のことを担当者に確認していたからでした。


<西原さん>
「床の厚みがあるから大丈夫とか、親切そうに話すけど、何とか売ろうとしていたのかと」


西原さんは事業主に掛けあって、音の調査をしてもらったのですが…。


~事業主の答え~
「騒音としては大きくなく、日常生活に支障はない。自社規定の居室内騒音レベルは40デシベルで、今回の測定では大きく逸脱していない」との回答。


<西原さん>
「日常生活に支障があるから言っている。納得できない」


1年あまり交渉を続けましたがラチが明かず、結局弁護士に相談することになりました。


<A弁護士>
「この音ですか?体に染み付く音だな、と思います。受忍限度は越えていますね」


(ウーン、トントン)


なぜ、これほどまでに音がするのか?


実は立体駐車場の柱が、マンションの消火配管と繋がっていたのです。


これが音の伝わる原因だとみた東原さん、事業主に話したところ、継ぎ目にゴムを挟む工事をすることになりました。


しかし…。


<西原さん>
「なんの効果もない。全然検討してくれない」


結局、なぜ音が響くのか、欠陥住宅問題に詳しい専門家に聞いてみましたが…。


<一級建築士・Kさん>
「動作時間が長い。マンション自体を伝わっている。複合的なのでここを直せば直るというものではない」


事業主への不信感を強め、西原さんはあすにも事業主を相手に、契約解除の裁判を起こすことを決めました。

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私も仮名、事業主の社名も出さず、撮影はモザイクだらけでしたが、

テレビ局から事業主に取材に行くなどのプレッシャーはあったと思っています。
後日証拠としてこのビデオは裁判所に提出し、裁判長に状況を理解してもらうのにも役立ったと思っています。


2009年3月1日日曜日

《調停》防振工事の結果

 調停後すぐに私担当分の工事は実施した。事業主の工事は1ヶ月程後に作業員二人が来て防振金具を2時間程で取り付けた。

 その結果は、、、残念ながら何の効果もなく。

 代理人を通じて、あいかわらず騒音が解消していない事を連絡するが、何の返答も無かった。